全能感みなぎる体験‼️ 私を滝行(たきぎょう)へ連れてって♡後編【女子鉄ひとりたび】12番線
鉄道には夢がある。いや夢しかない。この赤い糸が、あなたにつながりますように。~裕子~
■下山したらヴァージョン・アップした私がいた
御岳山を下車して、青梅線の終着駅・奥多摩に向かった。
ここでのお目当ては東京で唯一残る奥多摩(おくたま)工業の鉱山用トロッコだ。
駅から歩いて工場の方へ。山道を囲むようにむき出しのパイプが建っていて、SFの世界へ来てしまったかのよう。ガシャンガシャンと大きな音を立てて動く機械は、工場萌えでなくても思わずトキめいてしてしまう。
森へと続く公道を進むと、今度はセミの鳴き声だけが響き、クモや昆虫が飛んできた。無類の虫嫌いなので、いつもならこの時点で断念するのに、滝行のエネルギーで全能感がみなぎっていることもあり、怖いものなしで進むことができた。
ほどなくすると、ガタンゴトンと鉄道好きには魅惑的な音が聞こえてきた。木々の間から、無人トロッコが見える。綺麗に整列しているように間隔を空けて、ゴロッとした鉱物を積んだものと、空っぽのトロッコが橋を渡っている。人影もない山中で、規則正しくひっそりと運行されている様は、見ていて飽きなかった。
この青梅線には「東京アドベンチャーライン」という愛称が付いている。その名に違わず、さまざまな冒険が詰まっている路線だ。
次回「夏のおすすめの路線は?」と取材を受けたら、ここを一番にしよう。
(13番線へ続く)
- 1
- 2
KEYWORDS:
■「女子鉄ひとりたび」のサイン本が完売!
イベント当日に来られなかった人のために、木村裕子さんが心を込めて、一冊一冊にサインを入れた本。
2019年の年末に限定部数で販売されていましたが、速攻で完売御礼!
なお3種類の「オリジナル・ブロマイドつき」の本は今も販売中ですので、お早く以下の書店へどうぞ。
販売場所:
書泉グランデ 6F鉄道コーナー
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目3-2
書泉ブックタワー 5F鉄道コーナー
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町1丁目11-1
■水間鉄道に「女子鉄ひとりたび」ヘッドマーク電車が走った!
掲出日程:2020年1月11日~1月20日(10日間)
掲出車両:1003(青ライン/貝塚駅側)
走行日:1月15、16、18、19、20日